寝れんばい

風がゴーゴー言ってて眠れないよ…。
アレか。猫バスが走り抜けてんのか！！
なんて私はメルヘンなんだ、と思いつつ、稲荷家房之介ってよく考えたらすんごい名前だよなあとかうすぼんやり思ったりする眠れない夜です。
百日の薔薇は受けがもちっと男の体型してたらよかったのになーとか思ったり思わなかったり、そのおちりは女にしか見えねーZE。
しかしナナメ読みだったからって、そのへんしか記憶にないのはさすがにどうかと思う。

そんなこんなで眠れない夜はおホモ様を読むに限りますが、かわいさんのふっるーいのを入手しました。
めちゃくちゃ暗くて面白かった。
最近コメディちっくなのばかり求めてましたが、久しぶりに心の底からどん暗なのを読んだ気がします。
なんだろう、これがJUNEの香りってやつなんですかね。よくわからんけど。

受けの不幸な過去いいね。卑屈な受けいいね。
傲岸不遜な、それでいて不器用な攻めいいね。
受けはノマの10倍卑屈で生い立ちが本気で不幸で、攻めは御堂さんの３倍本気で酷くて言葉の足りない男でした。
ついでに攻めより体格のいい攻めの親友くんは既婚者でありながら学生の頃から長年攻めに懸想してて(しかも隠してない)、とても朗らかかつ懐の深いいい男で、攻めが選んだ相手と寝てみたい、という思いで受けと関係を持つというなんだかおいしい(？)男だった。
大体こういう当て馬タイプは無理矢理受けをゴカーン！とかするのが定石ですが、酔った勢いとはいえ受けも合意で攻めが素面でしかも優しく、ってのがなんかすごく珍しいような。
ついでに夢オチかしらんけど３Pもあった。表記的には（攻め＋親友）×受け。
え、おまえまさか本…いやいやいやいや！

そんなわけで、かわい有美子　EGOISTEシリーズ(全３)でした。
昔のBLもいいもんですな。色々容赦ない感じなとこが。
既婚者が受けと浮気とか、今やったら非難ゴーゴーな気がする。
あんまり手広く読んでるとは言えないので、私が知らないだけかもですが。
かわいさんはやっぱりいいな。この人の文章好き。
合う文章合わない文章はありますが、好きな文章の人ってのはかなり少ないです。
BLだと和泉さんとかわいさんが好きかな。
でも不思議なことに和泉さんは現代ものだとあんまり輝かない気がする。時代物だと描写がすごく時代に合っててそしてなぜか話も面白いような。
榎田さんはひたすら読みやすい。
はるひは昔のはかなり好きだし良かったけど最近くどくて読みにくい。
とかなんとか。本棚見て思ってみたりで。

そうそう、挿絵の古さにたまげました。
いやまあほんとに古いんだからしょうがないんですが、いやしかしほんとに古かったよ！びっくりしたよ！
巻末にのってるほかの本の紹介のとこ、推定攻めの髪型が一様に同じでした。
時代を感じる。

関係ないけど「エゴイスト」でアマゾンで検索かけたらBL作品がヒットしすぎました。
BL界にはエゴイスト攻め様がいすぎです。