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新たなカテゴリーで「BL談義」追加。
いつもボーイズなラブを(一方的に)談義ってるじゃねえかよう!という感じですが、ノンノン。これは完全に商業BLについて語らうカテゴリーにしようかと。
まあ一言で言って、BL小説感想です。主に自分記録用。
と言っても私はわりと一人の作家をひたすら読むタイプであんまり手を広げない読み方する人間だと思うので、同じ作家さんの名前がでてくることになりそうですが、まあ自分用だしいいかなと。

そんなわけですので、興味ない方はどうぞすっとばしてください。
逆に少しでも興味を持ってくれた人とかいたらちょっと嬉しい。
読んでる本で語らえたりしたらもっと嬉しい。

そんなわけで。今日はさっき読み終わった『君を殺した夜』(夜光花/chara文庫)でも。
ご丁寧にアマゾンまで貼っちゃうよ。
そのうちめんどくさくてやらなくなりそうですが。てか最初だけな気もしますが。

ものすごく簡単にストーリーを言うと、過去好きだと言ってきた幼馴染に、当時主人公は酷い言葉を言って、そのことを主人公はずっと悔いていたんだけど、職場にその幼馴染が偶然にもやってきて、「罪の意識があるのなら身体で償え」と迫ってきて~ というお話です。

…私がいうとなんだかアレなので、上のリンク先からちゃんと内容紹介の文章でも見てくれたほうがいいと思う(ほんとにな)。
まあそんなわけで以下感想ですが、ネタバレもちょこっと含むので以下続きを読むから。


主人公がネガ思考なのが自分としてはとても好みな傾向です。
あと挿絵の小山田さんの絵と色使いが好きなので、これもまた良い。
小山田さんの描く攻めの顔がとても好き。ど攻めって感じで。
夜光さんはいい挿絵さん選んでるよねといつも思います。

夜光さんて今まで4冊くらいしか読んでませんが、なんというかBLにおける火サス担当の位置にいる方という感じがします。
ちょっとしたミステリーな感じというか。

今まで読んだのは「不確かな抱擁」「凍る月」「跪いて、永遠の愛を誓う」ですが、
「不確か~」はちょっとエロがありすぎて疲れた感。
おめーら1冊で何回シテンノー。でも蛇さんのアレはちょっと楽しかった。
「凍る月」はちょっとしたダークファンタジーかな。わりと痛い。精神的にではなく肉体的に。エロではないとこで、ふつうに痛い。でもまあ普通に読める範囲の痛さ。
今まで読んだなかで一番好みなのは「跪いて~」ですな。奈良さんの絵で超ハード!!なイメージがするけど、案外それほどでもなく。でも表紙はすんごいですがね。
一番最初に読んだ夜光さんの話がこれだったので、夜光さんはミステリーBL描き、というイメージが余計に強いのかも。
お話としてとても面白い。わりとハラハラ。そして下克上。
でも挿絵でオチがわかってしまうのは勘弁。

で、今回の「君を殺した夜」ですが。
おもしろかった。…おもしろかったんだよ。だけど。しかし。何かが足りない。

話としては面白かったんですが、気持ちの面であまり追いつかなかった感じがする。
なぜ聡はそこまで幸也が好きなのか結局よくわからない。
自分の命をほいっと捨てれるほどのものを私が読み取れなかっただけかもしれんですが。
刷り込みだよ、って幸也が言ってたけどほんとにそう思う。
単にもう理屈抜きに好きなだけなんだと思うんだけど、いまいち伝わらない。
幸也がコンプレックスを克服する様ももうちょっと見たかったかな。

夜光さんは総合的に考えてみるとストーリーは面白いんだけど、恋愛面が今一歩。
だいたいラストのほうで「この残りページ数はやばい」と思ったら、唐突になんかラブ落ちとかな印象が強い。でも話は面白い。だから読むのは苦じゃないし、すごく面白い。
でもラブ面では…という繰り返し。
このへんは好みになるのかな。

あとエロは濃いほう。なのかな。色々見る限りそのようです。
といっても私のBL小説エロ基準は崎谷はるひなので、あまりアテにならないんですが。
だからこそ、エロが濃いならもっと恋愛面も色々濃いと嬉しいなあと思うわけです。
なんというか、お話がとてもおもしろいので、私的にはそこがとても惜しいなあと思う。

あれだ、すんごいトリックのおもしろいミステリー(BLじゃなくて普通のね)なんだけど、殺人の理由が「おいおいそんなんかよ」みたいに思うときとちょっと似てる。
トリックはともかく気持ちの上で何かがモヤモヤするというか。
いや、全然夜光さんはそこまで酷くないんだけど。
ほんとにあと一歩が欲しいなあ、というのを思ってしまう。
でもきっとまたなんか買うと思う。ラブを求めて。

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